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2014年語彙研究会大会レポート

2014年語彙研究大会は、2012年と同じく駒澤大学(深沢キャンパス)にて開催されました。会場の準備をしてくださった萩原先生、お世話になりました。

萩原先生の開催挨拶に続き、午前の部、午後の部(前半、後半)として研究発表が行われました。
『分類語彙表』や、2014年6月に公刊されたばかりの『日本古典対照分類語彙表』に関する発表では、両書の編纂をされた石井久雄先生からの貴重なご意見をはじめとし、総体としての語彙に関心を持つ参加者の間で充実した議論が交わされました。
平成24年度田島毓堂語彙研究基金助成金を授与された林玉惠先生、陶萍さん、今年度助成金対象者に選ばれた湯浅千映子さんの発表もあり、語彙研究の広がりを感じられました。


研究発表に続き、「平成26年度田島毓堂語彙研究基金授賞式」が行われました。今年度は、学術賞:林立萍先生、助成金:山口真紀さん、李楓さん、湯浅千映子さんが選ばれました。おめでとうございます。

また、広瀬運営会長から、近年は「総体としての語彙」を扱った応募が増えていることが報告されました。「総体としての語彙」は語彙研究の中でもとくに遅れている分野です。そのため、田島毓堂会長は本基金を設立されるにあたって「総体としての語彙」研究の発展を強く期待しておられました。
大会最後の会長挨拶では、基金を通じて「総体としての語彙」研究が裾野を広げつつあることについて、喜ばしいこととして、今後ますます活発な研究活動が広がっていくことを願う旨が述べられ、閉会となりました。


閉会後は萩原先生のご案内で、大学近くのレストランにて懇親会が開かれました。
今後の計画として、来年3月に台湾で開催するとなった「語彙研究会特別大会」の詳細についても話し合われました。2006年の国際シンポジウムX以来となる海外での大きな活動となります。プログラムなど詳細が決まり次第ホームページでもお知らせいたしますので、ぜひチェックしてください。皆さまのご参加をお待ち申しあげております。

以上、2014年語彙研究会大会の様子でした。